「初めての歌舞伎を楽しもう」munakatayoko’s blog

すばらしき日本の芸能、歌舞伎。初心者にわかりやすく説明します♪

歌舞伎ひらき街めぐり~木ノ下裕一の古典で読み解く江戸⇄東京講座

木ノ下歌舞伎を主宰する木ノ下裕一さんのオンライン企画がとてもおもしろいので、おすすめです。

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チラシもとってもいい!

 

現在2回目配信中。

配信チケットを購入すれば、第1回目も見られます。

木ノ下裕一さんの講座はとにかく面白い。膨大な資料を読み込んで木ノ下歌舞伎を作っている木ノ下さん。私はほかにも講座を受けていますが、どれを聞いても面白い。

膨大な知識を持っている人はたくさんいると思いますが、わかりやすく話すというのはそれとはまた別もので、木ノ下さんの話はとにかくわかりやすいのです。1985年生まれという若さにもビックリです。

さて、今回の配信は。

1回目 両国と「三人吉三」~魂をしずめる場所~

三人吉三」の世界が全く別のモノに見えてきます。

三人吉三」の世界って、今自分がいる世界とは全く別世界と思っていませんか。

「歌舞伎」って、自分のいる世界から別世界にワープできると思っていませんか。

でも江戸の人にとっては、別世界にワープするものではなかったんですねえ。

 

木ノ下さんはじっくりと当時の時代背景や流行、江戸の人たちが何に苦しんでいたのか、黙阿弥は「三人吉三」で何を訴えたかったのか、解き明かしてくれました。

 

時には原文を、木ノ下歌舞伎の俳優さんが音読をしてくれ、いやがおうでも臨場感が高まります。ちょいちょい出てくるあやはなさんのイラストもいいです!

 

火災、地震、空襲、たくさんの人が亡くなってきた両国の地は、まさに鎮魂の地でした。

最後に有名なお嬢吉三の「月はおぼろに白波の~」が朗読されましたが、今までとはまったく違った景色が見えてきますよ♪

第2回 鐘ヶ淵と「隅田川物」~物語の生まれる場所~

江戸時代に屈指の観光スポットだった浅草寺から鐘ヶ淵に至る地域。今ある隅田川物と言われる世界は、どこから始まっているのか。能から始まって、様々な作者たちがどう書き換えていったのか。なぜ書き換えたのか。土地が物語を引き寄せていく様が、語られます。もちろんこちらも、三味線と朗読付き。

 

とても贅沢な企画ですが、チケット料金が1000円ととても安い。

9月より全3回の配信で、現在2回目を配信中(11月14日まで)なのですが、今チケットを買えば1回目の配信も見ることができますし、うれしいことに1回目配信購入者も、2回目配信中に1回目を再度見ることができるというではないですか。ありがたや。

 

私は9月の1回目の配信は見たのですが、台所仕事をしながら気楽に見てしまいました。すごく内容が濃かったのに、あっという間に配信期間は終わってしまい、私のざるのような脳みそから記憶がスルスルと滑り落ちてしまって悔しく思っていました。もう一度観られてよかったです。今度は座ってメモをしながら聞きましたよ。

 

第3回目は、深川と「四谷怪談」。来年1月14日(金)~23日(日)までの配信。今からとても楽しみです。

 

みなさん、ぜひおすすめです。今回の配信期間は11月14日(日)まで!

www.geigeki.jp

 

観劇!感涙!仁左衛門・千之助の 連獅子

すばらしい連獅子を観た。

 

「え、連獅子。仁左衛門!?」 発表の時はそう思った。

「高齢なのに、無理じゃないの?あんな激しいのに」。そう思った。

 

今、私は頭を垂れて、反省するのみである。

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連獅子と言えば、このブログでちょこちょこ書いてきたけれど、その時々の役者で随分雰囲気が変わるので、とても面白い。

 

正統派、王道を行く又五郎歌昇 2018年
クールでシャープで熱かった 幸四郎染五郎 2019年
スピード感で随一 猿之助・團子 2020年

けなげでまっすぐな勘九郎勘太郎 2021年

 

そこに今回は、77歳の仁左衛門と孫・千之助という新たな伝説が生まれた。

 

間違えないでほしいのは、77歳で連獅子をやったからすごいのではない。77歳でやった連獅子が完璧に美しくて圧倒されたからすごいのだ。しかも今まで見たことのないような連獅子だった。

なんという美しさ。なんという華麗さ。なんというおおらかさ。もう言葉もなく感動してしまった。

優美でたおやかな仁左衛門・千之助の 光り輝く連獅子

 まずポスターがすごい。

普通は、ガっと両手を広げて前に子獅子、後ろに親獅子。ハッタと正面をにらむ図柄でしょう。

今回のポスターは違う。こんな連獅子のポスターありや?

画像は載せないけれど、あちこちで見られると思うので見てほしい。獅子親子の情愛があふれんばかりではないか。このポスターに象徴される慈愛に満ちた連獅子が今回の連獅子だった。

                                                  

「この歳ですから、昔のようには動けません。ただ、(親獅子は)仔獅子と同じように跳ねる必要はないと思っています。十七世勘三郎のおじさまは、ゆったりと、親獅子としての貫禄を出しながら演じられて、その演技と、ピチピチと動く仔獅子との対比がとても素敵だった。お客様にとっては、親獅子の動きが物足りないかもしれませんが、年代相応の連獅子をお見せできれば」と意気込みを述べた。

s://natalie.mu/stage/news/448569より

 

とまた引用してしまったが、11月の幕が開く前に、インタビューでこう述べていた。十七世勘三郎の連獅子を観たときから同じ歳で連獅子をやりたいと思っていたという。

ちなみにこれは1986年6月歌舞伎座仁左衛門はこの時42歳だった。

 

この記事で言っていたとおりだった。

「連獅子は、飛んだり跳ねたり、毛振りをしたり、大変なエネルギーを使うのに、どうやってやる気かしら!」と思ったけれど、そんな心配は全くの杞憂に終わった。

 

ふりも違うから観ていても全然無理がない。跳ばず、歩む。美しく回る。角度で魅せる。後ろ姿、正面、斜め横、斜め後ろ、すべて、どこから見ても美しい。まさに絵。

 

仁左衛門は、一粒の汗もかいていないのではないかと思われるほど(そんなことはないだろうけど)、まるで水が流れるようにすらすらと、涼やかに進んでいくのだった。

とてもたおやかで優美で美しくて、蝶々が戯れて止まりに来ると、キラキラと光り輝いているようにすら見えた。

 

一方、子獅子の千之助は、対照的にぴょんぴょんピチピチ飛び回るのかと思えばそうでもなくて、仁左衛門に寄り添うように、合わせるように、美しく舞う。そして時々「ここは任せて」とでもいうかのように、力強く。メリハリの利いた、仁左衛門の横にいても遜色のない子獅子だった。千之助クン、相当しごかれたのだろうなあ。今月の連獅子を一生忘れずに、これからもがんばってほしいものだ。

 

前シテが、今まで見た連獅子の中でも格別に良かったが、後シテもまた。

 

二畳台は、二つの上に一つ。オリンピックの表彰台のような形。親獅子はぴょんと飛び乗らない。すっと腰をかがめて、太鼓のテテンですっと台に乗る。降りるときは、ポンと飛び降りた。

親獅子うなずきながら、子獅子を呼び寄せるようなしぐさ。

そして毛振り。大きく大きく、おおらかに。まるでスローモーションでも見ているかのようにゆったりと。そして次第に力強く。これまた素晴らしいものだった。

 

すみません。細部がうまく書けないので、もう一度観たいのだけれどもう千穐楽まで3階席は席がない。

幕見プリーズ!!

観終わって

 77歳で連獅子やるなんて、無理でしょう。と思った私は、何に対しても自分から壁を作ってしまっているのだなと知った。

 

行きたい山の頂点があるならば、そこまでに至るにはいろいろな道があるはず。まっすぐ短距離できつい坂を登るだけではなく、ゆっくりと回り道をしながらでも、道を探して、道具を工夫して、気持ちを平らかにしてとにかく進んでいけば、必ず頂点には行けるはず。もちろん毎日のたゆまぬ努力は、惜しまず。

仁左衛門の連獅子を観て、そんなことを思った。

 

無理でしょうと思った自分を恥じた。実は私、最近老化が激しくて、それを理由にいろいろとできないことを数え上げては、落ち込んでいたのだ。仁左衛門より15歳以上も若いのに、恥ずかしいではないか。

小さいことにこだわらず、少し遠くを見て目標をたて、コツコツがんばろうと思えた。

 

今、体力的にも万全で脂ののっている役者さんたちも、仁左衛門の連獅子をみて、77歳になっても踊りたいと思ってくれたらうれしいなあ。ちょっと老化が気になっている役者さんも「よし、俺もがんばろう!!」と発奮してくれるとうれしいなあ。

 

というわけで、見ると元気がでる仁左衛門の連獅子。すべての人に、無限の可能性と希望を与えてくれます。見られる人はぜひ!

 

すごいな仁左衛門

 

その後、千穐楽でもういちど観ることができました。

その時のことはこちらに

munakatayoko.hatenablog.com

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10月の振り返り

10月は、コロナの感染者が激減して、あっというまに東京は10人台にまでなった。5000人を超えた8月のあの騒ぎは何だったのだろう。いろいろな理由があるのだろうが、やはりワクチンの効果は大きかったのではないだろうか。

まだまだ油断はできないので引き続き感染予防には努めるが、とにかく晴れやかな気分にはなった。気持ちが軽くなった。街は人が増え、電車にも座れなくなってきた。街の人は、少ない方がよいけれどね…。

 

今月、一つ選ぶとしたら

歌舞伎座はまだ座席ほぼ50%を守っていてくれてありがたい。えらいなと思うけれど、松竹の関係者の方は「臆病なだけですよ」と言っていた笑。ありがたいですよ。

 

幕見や大向こうはいつからOKになるのだろう。そして團十郎襲名は?来春くらいなら、そろそろ発表もあるはずだけれど。判断がむずかしいところだろう。敵はいつどんな規模でやってくるかわからないからなあ。

 

今月は、歌舞伎座、新派、結城座国立劇場、映画「燃えよ剣」、素浄瑠璃の会、国立名人会(落語)、太田美術館、東劇などに行って来た。

歌舞伎座の「天竺徳兵衛」「松竹梅湯島掛額」もよかったけれど、あえて一つだけ選ぶなら、通しをやってくれた国立劇場の「伊勢音頭恋寝刃」に謹んで1票捧げたい。あと新派がとてもよかった。

 

個人的には長野に行き、北斎館と岩松院が思っていた以上によかったことがうれしかった。俄然浮世絵熱が再燃。しばらく燃えそうだ。

 

文化勲章文化功労者発表

10月は、11月3日の文化の日を前に文化勲章受章者発表の月でもある。歌舞伎界から尾上菊五郎丈が文化勲章を贈られた。とてもおめでたいことだ。その取材会の記事を読むと、笑いあり、真摯な思いあり、妻への感謝あり。そして「オリンピックの年に歌舞伎界が金メダルをいただいたような気持ち」という言葉。歌舞伎界全体でいただいたという気持ちがとてもいいなと思った。

spice.eplus.jp

 

79歳の菊五郎さんはいまだに一日たばこ40本、晩酌にはウィスキーをがぶがぶというからビックリ。散歩をした方がいいと思っても、なんだかんだ言い訳をしてごまかすという菊五郎さん。なんてチャーミングな方だろう。先輩方の想い出や、今は楽屋でのやり取りが少なくてちょっぴり寂しいと言いつつも、若手に対する包容力にも、懐の大きさを感じた。

 

「いつまでも色気を追求し、『もてたいな、褒められたいな』という煩悩を持ち続け、役者を勤め続けていきたい」とのこと。

 

いつまでもお元気で!

 

そして、文化功労者には豊竹咲太夫さん。

先日の「素浄瑠璃の会」でも重の井子別れの段を熱演していらっしゃった。

三吉が泣くのをこらえながら歌う母への別れ歌

〽坂は照る照る、鈴鹿は曇る

という馬子唄。涙なくしては聞いていられなかった。

 

同じ月にお二方の至芸を見られたことは、無上な幸せ。その一方で、落語の柳家小三治の訃報が伝えられ、こちらは最後の噺を聞くことは叶わなかった。長い間お疲れさまでした。合掌

 

月末ぎりぎりで、「ふるあめりかに袖はぬらさじ」を見に東劇に行った。本当に面白い。何度見ても面白いものは面白い。案外喜劇は、一度見るとその時は面白くても、2回目はもういいやとなりがちだけれど。これは紛れもなく名作だ。

 

11月はどんな月になるのか、もう師走も目の前だ。このままコロナも収束していきますように。皆様もどうぞお元気で。

 

さて、それでは雨の降る前に選挙に行ってくるとしよう。。

 

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ふるあめりかに袖はぬらさじ【シネマ歌舞伎】

何回観ても面白い。抜群に面白い。誰にでもおすすめできるし、予習なんていらない。

というわけで、本日はこちらをご紹介。今日、観てきました。

原作(有吉佐和子)よし。編集(玉三郎)よし。役者(玉三郎)よし。の紛れもない傑作ですね。

 

 

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この画像を見て、このタイトルをみて、どんな内容をイメージしますか?

悲恋とか。時代に翻弄される哀しい女性の話とか…。

 

それも当たらずとも遠からずではありますが、そんなイメージとは全然違うコメディアンヌ玉三郎を満喫できるのがこの作品です。喜劇といっていいのかな。

 

作品

有吉佐和子杉村春子にあてがきして書き下ろした作品。初演は文学座で1972年。玉三郎は、16年後の1988年、中日劇場で主演。その時は新派や、川崎麻世(藤吉役)などが脇を固めた。歌舞伎座で歌舞伎俳優のみで上演されたのが、このシネマ歌舞伎となっている2007年版。その後、歌舞伎俳優オンリーではやっていないので、貴重な映像と言える。またやってほしいけれど、3時間なので、今のコロナの状況だと難しいかも。カットはしてほしくないし。

お話

幕末のころ。横浜では外国人居留地ができて、にぎやかだけれども攘夷派と佐幕派が常に一触即発の緊張状態。商人たちは、攘夷派と佐幕派の顔色をうかがいながら、生きている。

 

そんな中ひっそりと自殺した岩亀楼の遊女亀遊(七之助)がいた。その死がひょんなことから「アメリカ人の身請けを拒んで自決した攘夷女郎」と瓦版に書かれる。事実ではなかったが、岩亀楼主人(18勘三郎)はそれを利用し、攘夷女郎の自決を目玉にして、客を呼ぶ。

 

お園(玉三郎)は、したたかに生きてきた芸者であったから、主人に合わせてどんどんストーリーを膨らませていくのだが…。

 

NHK大河ドラマの青天を衝け!の時代のころで、(ドラマはすでに明治になってしまったけれど)ドラマでも出てきた儒学者大橋訥庵先生(ドラマでは山崎銀之丞)が、出てこないけれどもとっても大事なキーマンとなっている。

 

見どころ

とにかくおもしろいんだ

玉三郎の演ずるお園は、苦労を重ねて吉原から横浜まで流れてきた芸者だけれど、酒好きの気のいい女で、お客に請われればあたしゃなんでもやっちゃうよ~というサービス精神の旺盛な人。ちょっと沢村貞子っぽい感じ。

最初は瓦版に、事実と異なることを書かれていて違和感を覚えるお園だが、主人に「客商売なんだから、お客が喜ぶように、求めていることをやらなくちゃ~だめだよ」なんて言われて、ようがす、承知しましたとばかりに、どんどん「亀遊は攘夷女郎でありました」という話がエスカレートしていくところがめちゃくちゃ面白い。

 

同じ話が、月を追うごとにどんどん盛られていく。

深川芸者の子であったはずが、浪人の娘→武士の娘→水戸藩の娘

亀遊という名前も、いつの間に亀勇という勇ましい名前に。

書いてもいない辞世の句は掛け軸に飾られ、小刀で喉をついたときの再現シーンなどどんどん演技が細かくなり、後見つきの講談まがいの一幕劇場になっていく。

しかし、調子に乗って話すうちに、ウソをついて話を盛っていたことがばれてしまう。

 

京都に行くと、幕末の乱闘の後の刀傷や血天井の跡を口跡麗しく語ってくれるお寺などがあるけれど、ちょっとそれを思い出した笑。

 

ただ、お園はお調子者というだけではないのが作品に厚みを持たせてくれている。

本当に亀遊さんをかわいがっていて大事に思っていたけれど、お園にしても岩亀楼主人にしても生きるために必死で、その必死さが笑いを誘うのだ。

勘三郎玉三郎との掛け合いは、息もピッタリで、本当にこんなちょっとこずるい商人いそう。てかいるでしょう。

 

今の時代とちょっとシンクロ

 

今は、そりゃあ意見が違うからと言ってすぐに刀を振り回す人なんていないけれど、右だ左だ、〇〇と言えば反〇〇がいて、言葉の刃で人をぐっさり刺すことも多い。それを恐れて、思うこともはっきり言えなくなっている人も多いだろう。

攘夷浪人たちが怖くて、とっとと「攘夷遊郭」に衣替えをして異人口(外国人専門)の遊女たちを追い出す岩亀楼主人を、私たちはどうして笑うことができるだろう。と思いつつ、面白いから笑う(;^_^A

 

脇役にも注目!

 

今回久しぶりに見て、脇役のウォッチングがかなり楽しかった。

今から14年前の2007年の作品。

福助も、寿猿も元気に熱演。笑三郎河合雪之丞市川春猿)、美し~!

若手は、海老蔵も新派に移った喜多川緑郎(市川段治郎)もりりしく若々しい。

勘九郎勘太郎)も役どころが初々しいんだけれど、はつらつとしている。

亀遊は七之助だけれど、当時24歳。演技力はこのころからすでに到達している感じで、改めてすごさを思い知る。

亀遊が思いを寄せる藤吉は獅童。これまた若々しい。

 

そして、松也と新悟が…!笑

このふたり、異人口という、異人相手の遊女を演じている。異人口というのは、異人のみ相手にする遊女だから、なり手が少ない。つまりあまり美しくない人々なのだ。本当は異人口って哀しい話だけれど、ここは派手な衣装や化粧で笑いを誘う。

松也は、バタフライちゃん。初めて遊女になったばかりの恥じらいがキュート!?当時22歳。新悟はピーチちゃん。新悟当時17歳!?

2人ともちょい役ですが、がっつり印象に残ります。

 

 

玉三郎の演技は、笑わせに来ていないからこそ面白い。大真面目だから面白い。そして、キューンとなる。

ぼーっと鳴る汽笛、ざーっと降る雨に様々な思いを乗せて、幕。

 

3時間で見ごたえたっぷり。あっという間。いつかまた舞台で観られますように。

 

今回のシネマ歌舞伎、明日まで。10時~13時まで

 

さて、東劇を出ると13時過ぎ。おなかも減ったので、築地場外市場に行ってご飯を食べて帰る。

意外と高いのね。1000円以下で食べられるところを探しました。

 

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▲中落ち丼800円

 

帰路、歌舞伎座の前を通る。11月の顔見世の準備はすんでいるけれど、絵看板はまだ10月というレアな写真が撮れた。

 

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今日のようないいお天気が続くといいな。

 

 

2021歌舞伎座11月の演目♪みどころ十分!華やか。楽しい。しっとり。鮮やか♪

無事に10月の千穐楽を迎えられたこと、おめでとうございます。

11月は顔見世。昔はこれから1年この顔ぶれでいくよ~というお披露目月間でした。芝居の世界では11月は「お正月」だったんですね。

11月だけは櫓が立ちますよ。歌舞伎座正面の上を見上げてみてくださいね。

「きょうげんづくし」と書いてあります。

こちらは昨年の画像です。

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紫の櫓。「きょうげんつくし」

 

ではいってみましょう~♪

 

1部 華やか楽しの後は、しっとりと味わい深く。

神の鳥

2014年に出石・永楽館で初演された「神の鳥」。2018年に再演も永楽館だったので、歌舞伎座は今回初。いずれも愛之助が主演。出石にちなんで作られた新作です。

生贄として献上されたこうのとり。しかしそこに狂言師ふたりが現れる。ふたりは舞踊り、そのうち、こうのとりを逃がしてしまう。実は狂言師こうのとりの両親の化身だったというあらすじです。

舞踊劇仕立てではあるけれど、大薩摩あり、ぶっかえりあり、早替りあり、そのあと大立ち回りあり。テンポよく初心者にもわかりやすく、歌舞伎みがたっぷりで、だれでも楽しめそうです。おすすめ。

井伊大老

井伊大老が暗殺される前夜のお話。妻としみじみと語り合うという北條秀司の筆冴えわたる作品。

井伊大老と妻お静は、娘を亡くしています。娘を想いつつ、ひな祭りの飾りを前に、静かに桃の節句の宴を始めます。しんしんと降る雪、ひな飾り、心の通う夫婦の会話。情愛のこもった作品ですが、照明も暗めでねむみ注意報発令なので、ご注意。

 

2部 歌舞伎らしさが全開!にざ様連獅子は、必見

寿曽我対面

これはもう、歌舞伎のおもちゃ箱のような作品。

 

くわしくはこちら。

munakatayoko.hatenablog.com

外国の方も喜んでくれた。「アメイジング!」。そのときのブログはこちら。 

munakatayoko.hatenablog.com

連獅子

77歳仁左衛門が、自身の孫千之助との夢の共演。え!77歳で連獅子なんて大丈夫!?と思ったのですが、仁左様は、「年代相応の連獅子をおみせできれば」と語りました。

「この歳ですから、昔のようには動けません。ただ、(親獅子は)仔獅子と同じように跳ねる必要はないと思っています。十七世勘三郎のおじさまは、ゆったりと、親獅子としての貫禄を出しながら演じられて、その演技と、ピチピチと動く仔獅子との対比がとても素敵だった。お客様にとっては、親獅子の動きが物足りないかもしれませんが、年代相応の連獅子をお見せできれば」と意気込みを述べた。

s://natalie.mu/stage/news/448569より

 

ゆったりとした貫禄のある親獅子を76歳の17世勘三郎が演じるのを見て以来、同じ年で歌舞伎座で踊りたいと思っていたそう。

孫の千之助クンとはすでに過去に2回踊っていますが、今回は20歳過ぎて「子どもだから」の甘えが許されない大人同士の連獅子として、集大成となるのでしょう。心して見なければ!

 

3部 若手がズラリ、きらびやかに顔見世

花競忠臣顔見勢(はなくらべぎしのかおみせ)

忠臣蔵のダイジェスト令和版を、若手で。浅草歌舞伎が今年に続き来年もないことで、なんとなく寂しさを感じるのだけれど、その浅草をドンと歌舞伎座に移したような、この3部。

 

発端、思わずカッとなり刀を抜くのは若狭之助?というのは、若狭之助の夢で、実は塩冶判官が切腹して1年後という話の流れから、今までにたくさんある忠臣蔵のスピンオフ、様々な人々の討ち入りまでのストーリーからチョイスして討ち入りへとつながります。

 

とても華やかだと思う。楽しみです~。

にっくき高師直は、にっくき役が大好物の猿之助。この敵はつおいぞ。

由良助は、歌昇。負けるなよ~~。

 

上演スケジュール

初日11月1日(月)→11月26日(金)千穐楽

休演日8日(月)、18日(木)

チケット金額、売り場

1等席15000円

2等席11000円

3階A席5000円

3階B席3000円

1階桟敷席16000円

 

チケットは、歌舞伎座木挽町広場チケット売り場、または

チケットWeb松竹

 にて購入できます。

 

歌舞伎座アクセス

東京メトロ日比谷線・都営浅草線銀座駅[3番出口]

東京メトロ銀座線・丸ノ内線日比谷線 銀座駅[A7番出口]徒歩5分

◯ JR・東京メトロ 東京駅 タクシー10分

 

感染予防対策

歌舞伎座は厳重な対策をとっています。くわしくはこちら

www.kabuki-bito.jp

善光寺→小布施→戸隠の旅

先週、親戚に会いに家族で長野に旅行に行って来た。コロナ前から行きたかったのだけれど行けず、コロナ禍になってからは、計画してはキャンセルをし、やっとやっと行けた。

 

2泊3日で善光寺→小布施→戸隠と駆け足の旅となった。

 

善光寺

1日目

初日が半袖でも暑いくらい。仲町にずらりと並ぶ出店の中で、ジェラートの店が気になりつつも食べずに過ぎる。コロナも少し落ち着いて歩行者天国でにぎわっていた。

 

善光寺とくればお蕎麦だ。親戚おすすめのお蕎麦屋さんで一休み。とてもおいしかった。善光寺に行くと蕎麦屋がたくさんあるのでどこに入ればよいか迷ってしまうけれど、今むら蕎麦、おいしかった。

信州善光寺 クイチそば 今むらそば本店 | 信州善光寺 クイチそば 今むらそば本店

 

善光寺はさすがの迫力で圧倒された。

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山門

まずは山門に上がって「絶景かな。絶景かな」遠くの山々が美しい。

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絶景かな!絶景かな!

お戒檀めぐり

今の善光寺本堂は1707年(宝永4年)に再建されたもの。内陣の頭上で来迎二十五菩薩像を拝み、お戒檀めぐりへ! 

ご本尊の安置されている下を通り、中ほどの極楽の錠前に触って戻ってくれば極楽に行けるというものなのだが、とにかく真っ暗!うすらぼんやり廊下の明かりだけが頼りであとは真っ暗で、ずり足ずり足。だんまりの口伝を思い出して、足先に目がある如く、ずり足で進む笑。

 

ところが私は、ただただ前へ前へと進むだけで、結局錠前に触らずに終わってしまった!なんということだ!まだまだ極楽に行けそうもない。長生きしてリベンジしなければ!

経蔵

経蔵という蔵では、何千ものお経が安置されている書庫があるのだけれど、これが駒のような形をしており、棒を8人で回すことで何トンもある書庫がゆったりと回る。1周すれば、すべてのお経を読んだのと同じ功徳を得られるということで、やれうれしや。功徳を得られたぞ。

 

山田温泉風景館

この日は山田温泉風景館でゆっくりとした。古い宿屋だったけれど、料理が抜群においしかった。露天風呂もグー。

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どれもおいしゅうございました

 

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露天風呂は、30分毎の予約制で貸し切り!

 

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もうすぐ紅葉♪



小布施

2日目は、小布施。この日は一変して寒い日に。朝は雨だが次第に晴れ間が見えてきた。

信州の小京都と言われるだけあって、ちょっとこじゃれていて、街全体が素敵な雰囲気だ。親戚の家に行ってから、案内をしてもらって栗の小径、オープンガーデンなど見つつ散策も楽しい。

岩松院

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岩松院で、葛飾北斎の「八方睨み鳳凰図」を観る。

 

北斎は、交流のあった高井鴻山に招かれて80歳過ぎてから小布施を4回訪れた。

アトリエや生活の場、顔料の調達など、高井鴻山の全面的な支援を受けて、制作に没頭。祭屋台天井絵・東町(龍・鳳凰)、上町(男浪・女浪)、岩松院の大間天井絵を描いた。

最後に書いたのが岩松院の大間天井絵で、その翌年江戸にもどって90歳で亡くなった。

 

塗り替えを一度も行っていないというその天井絵は、鮮やかで素晴らしい。絵の具などいいものをふんだんに使ったんだわね。

北斎さん、「思う存分描いていいよ。金はだすから」と言われて、どれだけうれしかっただろうな。

 

今はこういう「芸術に理解のあるお金持ち」っているのかしら。「欲深なお金持ち」「アート・演劇に理解のない権力者」しかいないのでは、アートも演劇も存続できない。アート・演劇にもっと理解を!

岩松院には、他に福島正則の遺骨が納められており、遺品も展示されている。

「酒は呑め、呑め~、呑むならば 日本一のこの槍を 飲みとるほどに吞むならば これぞ真の黒田武士」で有名な黒田節。そのエピソードの元になったのが、黒田長政の家来の母里友信福島正則の元に行った話。どちらも酒豪で、母里友信黒田長政に酒は飲まないように言われていたけれど、福島正則にガンガン酒をすすめられてしまう。

 

酒飲み対決で勝った母里友信に、福島正則は自慢の槍をやる羽目に。その槍は信長→秀吉ともらい受けた大切な槍だったけれども、約束は約束と母里友信はもらい受けた。

 

「いやあ、いくら何でもそんな大切な宝物を賭けで負けたからあげちゃうなんて」

福島正則もよほど自信があったんだね」「でも心意気がいいじゃない」

「翌日酔いが醒めて青くなって返してくれって頼んだけれど、返してもらえなかったらしい」

笑。

そんな会話も楽しい。

 

このほか、小林一茶にまつわるものも。

この寺の池、(蛙合戦の池)の蛙を見ながら詠んだ一句がとても有名なのだ。

「やせ蛙まけるな一茶、これにあり」

これは自身の子どもが体が弱くて、やせっぽちだったので頑張れという気持ちをこめて詠んだ歌だそう。

そうだったのか。親心はいつの時代も変わらないのだなあ。

北斎

さて、岩松院からほど近くに、北斎館がある。

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東京には、すみだ北斎美術館があるがまだ行ったことがないので、比較はできないけれど、行って良かった。

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北斎館では、祭屋台天井絵・東町(龍・鳳凰)、上町(男浪・女浪)のほか、絵はもちろん高井鴻山との手紙のやり取りなども見ることができる。現代語訳もあるので、「早く行きたいのはやまやまなのだけれど、仕事がたくさん来てしまって断りづらくて困っています」と言ったリアルなお手紙が楽しい。

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写真撮影可なんですよ♪ すばらしい~

 

しかし、それにしてもすごい。歩いて8日間で小布施まで行くということは、大体240キロくらいだから、1日30キロくらい歩き続けということ。

80歳すぎて…。

わらじで…。

娘もいっしょに…。

絵にもパワーがみなぎっているけれど、現代人には及びもつかないようなエネルギーが昔の人にはあるのだろうか。亡くなったのは1849年。あと20年で明治維新というときだ。

 

北斎館では時間がなくて、じっくり見られなかったので、また行ってみたい。

 

宿泊は、小布施ヴァンヴェール。フランスレストランの2階に4室のみ宿泊施設がある。フランス料理でとてもおいしかった。長野ではずっと和食だったから新鮮でうれしい。

朝は、クロワッサンがとてもおいしかった。

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小布施ヴァンヴェール

 

おやつは、この時期ならではのモンブランをテイクアウトして宿で食す。朝早くから大行列!親戚が予約をしておいてくれたのでスムーズに買うことができた。栗の甘みがたっぷり、でも甘すぎずとても美味。

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戸隠

3日目

 

素晴らしい自然を満喫した。さすがパワースポット。5つの社をすべて回ろうとすると2時間半。ガイドブックによれば、奥社から下れば下りで楽ということだったので奥社からスタートしたけれど、奥社入り口から奥社までの最後の上り坂で早々とギブアップ。

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でかいのよ。木がいちいち。

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つ、ついた~~!


奥社入り口の駐車場に車を停めて、奥社まで歩き、ぜいぜいはあはあ。Uターンして戻り、車で中社に行き、お蕎麦を食べた。これで十分クタクタ!北斎先生に叱られそうだ。

 

それでもうっそうとした杉林、茅葺屋根の隋神門など、2000年の歴史を感じるには十分。大いに楽しんだ。真っ赤な紅葉とまではいかなかったけれど、赤くなりはじめ。それもまたよきかな。

月は隈なきものをのみみるものかは。と清少納言殿も言っている。これからどれほど赤くなっていくのか想像するのも楽しいものだ。

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茅葺屋根の隋神門。趣きがある

戸隠神社

戸隠神社は、創建はなんと紀元前210年。B.C.ですよ。B.C.

 

戸隠の地名は、天照大神からきているとか。天照大神の神話はおなじみ。

天照大神素戔嗚尊の乱暴を悲しんで岩戸にこもってしまい、世の中が真っ暗闇になってしまったので岩戸の外でお祭りを行った。気になって天照大神がそ~~っと岩戸を開いたところで、「今だ!」とばかり、手を差し入れて岩戸をぶ~んとぶん投げた。落ちた岩戸が戸隠山だというのだ。それは知らなかった~。

 

神話の時代に創建し、平安期には修験道の地として名をはせたというから、やはり何か空気からして違う雰囲気があった。

 

戸隠山と歌舞伎と言えば、12月に歌舞伎座でかかる「信濃路紅葉鬼揃」、紅葉狩り

こちらは、平維盛戸隠山紅葉狩りに行って、鬼女に会うお話。これもまた楽しみだ。本当にうっそうとした戸隠山でお酒を飲んでついうとうとしたら、鬼女くらい出てきそう。

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いる?いない?鬼女

ところで奥社で家族がひいたおみくじが「平」という見慣れないものでなんじゃこりゃとなったが、なかなかすごいものだった。

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これが珍しい「平」

 

内容は、吉と凶の間ということでおもしろくもないのだけれど、この「平」というおみくじを出しているのは全国でも8つの神社しかないということなのだ。

 

歌舞伎好きの皆さん!金毘羅宮でも「平」はあるそうですよ♪

 

全国で8万以上もあると言われている神社仏閣の中で8つの神社でしか出していないおみくじに当たるなんてそれだけでもすごいではないの?

 

もう宝くじ買うしかないかな。

 

さて、中社の周りにも大きな杉の木があり、圧倒されたが、そろそろお腹もすいたので、お蕎麦を食べて帰路についた。なんとか天気も持ってくれて、良い旅になった。

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中社近くの樹齢何百年かの樹。存在感あるなあ。

 

それにしても、足腰が元気でないと旅はできぬ。まだまだあちこちに行ってみて楽しみたいと思うから、健康に留意して日々過ごしたい。

 

第452回 国立名人会

国立名人会に行って来た。

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国立演芸場

 

それほど最近落語を見ていないのだけれど、せっかくチケットをとってもいろいろついてない。

2020年秋は、彦六ばなしを聞きたくてチケットを取ったのに、家の都合で行けなくなった。今年の5月は、五街道雲助の「中村仲蔵」が聞きたくてチケットを取ったのに、雲助師匠がコロナになってしまって、代演。今回は、小三治が出るのでチケット取ったのに、なんと師匠、10月7日に亡くなってしまった。

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なんというか、残念なことだ。

小三治は、私、50年前から観ていた。50年ほど前、大晦日に大掃除が終わった後に東横劇場だったかなあ、落語を見に行くのが我が家の慣例だったのだ。

その当時のひいきはもちろん、小さんに圓生。「若手でいいのは小三治と円窓だね」というのが我が家の大人のもっぱらの評判だった。

 

昔は毬栗坊主であんなに枕は長くなかった(笑)。そういえば、円窓はどこに行ったのかなあ。まろやかな味わいのある人だったけれど。

 

その後、大人になって吉祥寺の前進座小三治の独演会に行ったことがあった。そのころには枕が長くて、このまま今日は枕で終わるのかなと思うほど、40分くらい枕だったような。

 

それからまた10年くらいたって、やっとまた観られると思ったのに、なんてことだろう。亡くなってしまうなんて。本当にとても残念だけれど、亡くなる5日前まで高座に上がっていたというので、大満足の人生だったのかなあ。合掌。

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いろいろな思いとともに開幕を待つ。赤富士

さて、そんなわけで本日は、小三治の代演は柳家三三さん。ほかの方も少しずつ小三治との思い出を語るなど、ちょっと心温まるいい会だったと思う。

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なんか落語ってほっとするよね~。

 

桂文楽六尺棒」面白かった。ほんとにしょうもない息子だ。

 

紙切り林家正楽には、ほんといつも感心するしかない。すごない?世界に誇れる芸ですよねえ。

 

トリの小三治の代演は、柳家三三の「転宅」でした~。ちょっと小三治師匠との思い出も語りつつ、湿っぽくはならないよ。

「転宅」で間抜けな泥棒と粋な姐さんの話をがっつり。鼻の下の伸び切った間抜けな泥棒さんと、色っぽい姐さんの対比がおかしくておかしくて。

がっつり語ってくれたあとは、最後はとても丁寧なお辞儀。上手、下手、上手、下手。

「師匠の替わりを勤めさせていただきました。本日来ていただき、ありがとうございます」という真摯な想いがあふれていた。

 

とてもよい会だったな。小三治はいなかったけれど、小三治を想う気持ちが舞台にも観客にもいっぱい溢れている会だった。

前半寝たんだけれど(;^_^A、最後よければすべてよし。

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幻の小三治。「お楽しみ」の文字が悲しい