お疲れ様でした。つつがなく終えたこと、おめでとうございます。
役者さんたちも、楽屋の行き来もなくということは先輩方や久しぶりのご同輩がいても、ご挨拶もできず、お話もできず、やりにくいでしょうねえ。
私たち観客も、相変わらず、しずしずと入場、口を真一文字に結び、おとなしく鑑賞、拍手で気持ちを伝えて、スタッフの指示通り退場という手順を踏んでいます。
11月からは桟敷席がOKになりましたが、幕見はまだまだのよう。少しずつ前に進みましょう~。
- 吉例顔見世とは
- 1部 蜘蛛の絲宿直噺(くものいとおよづめばなし) 11時~
- 2部 身替座禅 1時50分~
- 3部 一條大蔵譚~奥殿 4時45分~
- 4部 義経千本桜~川連法眼館 7時半~
- 開場。開演時間。休演日。チケット値段。コロナ対策について
吉例顔見世とは
さて、すでに歌舞伎座では、初日の幟がたっているかと思いますが、
11月の吉例顔見世大歌舞伎は、初心者さんでも楽しめる演目がバシっとそろいました。
ザクっと紹介しておきます。
ちなみに、吉例顔見世というのは、昔は座ごと役者は1年契約で、11月から更新した顔ぶれで1年が始まるため「今年は、これから1年この顔ぶれでやりまっせ~」ということだったそう。今ではそういう風習はありませんが、吉例顔見世という言葉だけが残っています。なんとなくめでたい感じがしますもんね。そして、11月のみ、櫓がたっていますので、確認してみてくださいね。
こちらは、昨年の11月の初日の様子。櫓がたっているのがわかりますか。
1部 蜘蛛の絲宿直噺(くものいとおよづめばなし) 11時~
とてもおすすめ。派手だわ、わかりやすいわ、早替わりはあるわ、蜘蛛の糸がプシャープシャーと放たれるわと4拍子揃ったおもしろさ。しかも猿之助が5変化します。
蜘蛛の精がいろんなものに化けて、頼光を襲いに来るという話ですが、今度はどんなものに化けてくるかな。瞬き厳禁で楽しみましょう♪子どもにもおすすめ。
あらすじ、みどころは、蜘蛛絲梓弦(くものいとあずさのゆみはり)のこちらをご覧ください。↓
タイトルちょっと違うのは、蜘蛛絲梓弦(くものいとあずさのゆみはり)の元になった作品が、今回の蜘蛛の絲宿直噺(くものいとおよづめばなし)だということです。
面白くておススメですが、今回はもろもろの事情から上演時間も短く、演出も変わっています。その違いを観る上でも、前回の記事、ぜひ読んでほしいです。
最後の蜘蛛の精を退治するところは、カットのようで。
頼光と四天王がドスドス足を踏み鳴らして踊るというところがないのが残念ですね。
2部 身替座禅 1時50分~
これもまた、面白い。狂言が元になっているのですが、恐妻家の癖に女たらしの大名が、愛人花子に会いに行くために、ウソをつく。屋敷内で座禅をしてくると奥さんに嘘を言って出かけちゃう。それが奥さんにバレるという、なんだか現代でも通じるのかなーー!な話です。予習も不要です。奥さんが、めっちゃ怖いです(笑)。主人公の山蔭右京が菊五郎、奥方玉の井が左團次という、鉄壁の布陣なので、楽しみですね。
思い切り笑って憂さを晴らしましょ!
3部 一條大蔵譚~奥殿 4時45分~
あらすじと、みどころは、昨日こちらに書いたので見てくださいね~。
4部 義経千本桜~川連法眼館 7時半~
これまた人気作品。川連法眼館の主人公はキツネ!です。義経の家臣、佐藤忠信が義経の元に来ました。静と共にいたはずなので、義経は静の安否を聞けば、知らないという。そこへ、来たのは静と、もう一人の忠信。忠信が二人!実は、静といっしょにいた忠信は、キツネが化けていたのです。なぜキツネは、忠信に化けて、静にくっついていたのでしょう。
ああ、愛しのキツネよ。母性愛をめっちゃくすぐられる作品です。
これは、人気作品でいろいろなお家がやっていますが、最後のキツネが去っていくところも、いろいろなやり方がありますね。花道を飛んでいくもの、はしごを上っていくものといろいろありますが、一番派手なのは、澤瀉屋の宙乗り。今回は獅童さん。どんなキツネを見せてくれるのかな。亡きお母さん大好きな獅童さん、どんな演技をしてくれるか楽しみでもあります。詳しくはこちらに書きました。
開場。開演時間。休演日。チケット値段。コロナ対策について
開場は開演40分前です。
イベントの人数制限が解除されつつありますが、歌舞伎座はまだしっかりと前後左右の空席を確保。安心安全な歌舞伎座へGO。
第1部 11時~
第2部 13時50分~
第3部 16時45分~
第4部 19時30分~
大体1演目1時間前後だと思います。
開場は開演40分前
休演は6日(金)、18日(水)
1等席 8000円
2等席 5000円
3階席 3000円
チケットは、歌舞伎座下木挽町広場チケット売り場で買うかまたは
にて購入できます。