遅ればせながらあけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。今年1月は、tabicaの一幕見ツアーで「醍醐の花見」をご案内します。
3年前に上演した醍醐の花見が40分くらいながらストーリーもありおもしろかったので、演目として選んだのですが、今回いろいろと変わっており、ちょっと残念。「きれいだね」という演目になっております(;'∀')
醍醐の花見
★今回の配役
曽呂利新左衛門 種之助
大野治房 鷹之資
★あらすじ・見所
- 実話がベースです♪
醍醐の花見の「醍醐」とは、京都伏見の醍醐寺のこと。
慶長3年3月15日に、豊臣秀吉が醍醐寺で豪華に執り行った花見の宴が「醍醐の花見」と言われるものです。この5ヶ月後に秀吉はなくなっているので、最後の豪遊というわけです。
どれくらい豪華かというと!
近隣の国から700本の桜を移植。境内には8箇所の茶屋を設け、招待されたのは1300人。ほとんどは女性で、それぞれ2回の衣替えが命じられ、3着の着物が新調されたそう。その金額は、現在のお金に換算すると30億円と言われているそうΣ(゚д゚lll)
そこで繰り広げられたのが、女性たちのバチバチとした火花でした。
宴の盃を北政所の次に受けるのは淀殿か、松の丸殿か(京極家の息女)で争い、前田利家の正室のまつが「では私がもらいましょう」といって、その場を収めたというのは実話で、前回の「醍醐の花見」ではそんなシーンも見られたのですが、今回はカット。豊臣秀次の亡霊が出てきて襲われる秀吉!というのもカットです。
- はじまりはじまり~。
坊さんが掃除をしていたと思ったら、浅葱幕が切って落とされる。パッと一瞬で場面転換になります。「幕が切って落とされる」とは、ここから来ています
ヽ(・∀・)ノ
やんやと皆が踊りに興じます。大野治房がこの日のために取り寄せた酒を出します。侍女たちも美しく舞い踊ります。
石田三成が踊り、治房が踊り、寛仁親王の北の方が踊り、治房、寛仁親王北の方、曽呂利新左衛門、大野治房が4人で踊ります。
最後に淀殿も出てきて、美しく扇を舞わせます。
淀殿演じるのは福助。女形として活躍していたのですが、脳内出血で倒れ、心配されましたが2018年に舞台復帰。今回は大きな声も出、動く左手を使って扇を舞わせる姿に多くのファンが大きな拍手を送っています。
25分の短い上演時間。幕見でしたら500円です♪
華やかで浮世離れした美しい舞台を楽しんで、気持ちよく新年スタートとまいりましょう!
今日は祝日なので、お客も多く、立ち見になってしまいました。90人までは座れますが、90番以降150番までは立ち見です。でも上演時間は25分ですし、見やすいので立ち見でも苦にならない演目ですね。