「初めての歌舞伎を楽しもう」munakatayoko’s blog

すばらしき日本の芸能、歌舞伎。初心者にわかりやすく説明します♪

絵本牛若丸 尾上丑之助初舞台

團菊祭五月大歌舞伎が、5月3日に初日があけます。

團菊祭というのは、名優である九代目市川團十郎と五代目尾上菊五郎をしのんで行われ、毎年5月に團十郎菊五郎の得意としていた演目がかかります。

 

今年も、昼の部で成田屋の「勧進帳」、音羽屋の「め組の喧嘩」など、それぞれのお家が得意とする演目がかかります。そしてなんといっても今年の團菊祭の目玉は、夜の部の「絵本牛若丸」です。現在人間国宝である尾上菊五郎中村吉右衛門を祖父に持つ、尾上菊之助の長男、寺嶋和史クンが尾上丑之助を名乗り、初舞台をふみます。

 

現在5歳、幼稚園の年長さんになったばかりの和史くん。じゅふたんの愛称で親しまれていましたが、ついに丑之助襲名です。丑之助というのは、祖父菊五郎、父菊之助も幼少のときには名乗っていた由緒ある名前、そして今回演じる絵本牛若丸も、菊之助が6歳のときに演じました。

 

和史くんはちょっぴり恥ずかしがり屋さんで、2歳の初お披露目のときには、しっかりとご挨拶ができず、顔を手で隠してしまったほど。(2歳ならそれくらい当然だと思いますが役者さんの世界はキビチイ)

コチラも参考に見てくださいね↓

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 でもそれから3年たち、妹も二人できて、とってもしっかりしたお兄さんになりました!

 

2018年の国立劇場3月の「髪結新三」では紙屋丁稚長松、6月の「夏祭浪花鑑」では団七倅市松役で菊之助吉右衛門とも共演しました。市松を背負って吉右衛門丈がメロメロの笑顔になっていたのも記憶に新しい。

吉右衛門丈は、和史くんをおんぶしなければならない場面が当初不安だったそうですが、日を追うごとにめきめき元気になり、とうとう千穐楽まで和史クンをおぶい続けたそうです。ちなみに団七役は、命を削るほどの大変なお役でした。

 

昨日「徹子の部屋」にお父さん菊之助と出演していました和史クン、淡々としたお稽古ぶりや受け答えなど、なんとまあ立派に成長していること!

新丑之助君には、眞秀くんという従兄弟もいます。眞秀くんは菊五郎の長女である寺島しのぶさんの長男で、4月の歌舞伎座でも大活躍。3月には和史クンと共に舞台に出ていましたね。

頼もしい子どもたちの成長を見ていると、自分ももっともっと長生きして、菊之助襲名まで見届けるぞ!という気持ちになる。それが歌舞伎の醍醐味でもありますな。

 

今回の初舞台では、祝い幕を宮崎駿氏が牛若丸と弁慶をデザインしたことでも注目を集めています。12月には「風の谷のナウシカ」が上演されるため、そのご縁だとか。

 

立ち回りが大好きだという和史クン、今度の舞台では牛若丸となって、お父さんの弁慶とともに、ビシビシと敵を追い払ってくれることでしょう。楽しみです。

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