「初めての歌舞伎を楽しもう」munakatayoko’s blog

すばらしき日本の芸能、歌舞伎。初心者にわかりやすく説明します♪

澤潟十種の内 浮世風呂 六月大歌舞伎昼の部

6月の歌舞伎座、昼の部の二つ目の演目は「澤潟十種の内 浮世風呂」です。

一つ目の「名月八幡祭」についてはこちら↓

名月八幡祭 六月大歌舞伎 昼の部 - 「初めての歌舞伎を楽しもう」munakatayoko’s blog


「澤潟十種の内 浮世風呂」は舞踊劇。昭和12年に二世猿之助(今の猿之助のひいおじいさんです)によって初めて演じられました。

その後昭和42年に3代目猿之助(現猿翁)が、長唄から常盤津に変更し、新たな演出を加えました。さらに、昭和50年に現猿翁が、初世猿翁の代表的な舞踊十種をえらんで「澤瀉十種」としたのですが、その一つに加えられました。

という解説はここまでで。

この浮世風呂。ぜひみなさんにお気軽に見ていただきたい演目ですヽ(´▽`)/

配役 三助政吉 (演ずるのは猿之助)なめくじ(種之助)

この演目は銭湯の三助さんがお風呂の用意をしたりしながらキビキビ働く様子を30分弱の短い中で踊って見せるもの。

昔は銭湯に三助さんというのがいて、背中を流してくれたりして、結構モテたらしいですよ。

むずかしいことは何もありません。ただ猿之助さんの軽やかな舞踊を楽しんでもらえれば。

全体が大体3場面に分かれます。
見所は、まずは最初。コケコッコー!の鶏の声で幕が上がれば、舞台に三助の猿之助が後ろを向いて座っている。格子の窓からスーっと朝日の光が入ってきて、その光は風呂の湯気をきらめかせています。その情景の美しいこと。

パッと起き上がれば猿之助。キビキビと立ち働いて、桶を並べたり板を持ってかき回したり軽妙な踊りで表現します。

そのうちに、流しの隅から出てくる女。でもなんだか様子が変です。なんとこの女。なめくじなんです。なめくじを一体どうやって表現するのでしょう…。

衣裳や振りでなめくじを表現していますので、それは見てのお楽しみに。
演じているのは、種之助。実は私が密かに応援している若手(いっぱいいる笑)のうちのひとりです。種之助くん、1月の大津絵道成寺の演目では「犬」でした…。6月は「なめくじ」とは…。

三助政吉に、惚れたなめくじが言い寄るのですが、なめくじに言い寄られるなんて気持ちがわるいですよね、それで追い払われてしまいます。
花道のスッポン(注)に落とされて、あえなくなめくじ消滅。このとき、最後に猿之助さん、塩をドバっとすっぽんに落として、ツンとした顔をするのですが、みなさんは三助の動きをどう感じるかな。

私は、「あばよ!とどめだ!」という風に見えましたが「ちょっとかわいそうな奴だったな」と感じる人もいるでしょう。人それぞれですけれど、お友達や親子で観劇していたら、どっちかなと話し合ってみてくださいね。

そのあとはいろいろな踊り、佐渡おけさやかっぽれなど自由自在に踊りまくります。
そして、若手がズラズラと現れて、立ち回りになり、蹴散らかして幕となります。猿之助がかっこいいですよ。

30分足らずの軽妙な踊り、ぜひ堪能してください。寝る暇もないので、歌舞伎初めての方もご安心を♪

 

(注)スッポン 花道の7:3の割合で舞台に近いところに出入りができる穴があります。それがスッポン。歌舞伎の世界では、ここから出入りするのは、妖怪変化の類と決まっています。だから、ここからドドドと何やら出てきたり引っ込んだりしたら、あ!人間じゃないんだな!と思ってください。

歌舞伎座昼の部
4000円~20000円
浮世風呂だけ観るなら
一幕見 1000円   
チケット売り出しは11:15~
上演は13:22~

というわけで、今月の一幕見ツアーは、私といっしょにこの浮世風呂をみましょう!ヽ(´▽`)/
スケジュールはこちら!
10:30 集合
11:15 一幕見チケット売り出し開始・購入
11:20~歌舞伎座のまわりをブラブラして、歌舞伎俳優の行く店などを案内・木挽町広場案内・チケット購入場所など案内

12:00~歌舞伎座ギャラリーで遊ぶ 
<特別映像12:15~歌舞伎座の秘密 楽屋編 ~定点観楽屋花菱~も見ます>上映時間は約20分
13:00 歌舞伎座に戻る
13:22~13:45くらいまで観劇 2時頃解散となります。

申し込みはこちら!
https://tabica.jp/travel/703