「初めての歌舞伎を楽しもう」munakatayoko’s blog

すばらしき日本の芸能、歌舞伎。初心者にわかりやすく説明します♪

曽我綉俠御所染(そがもようたてしのごしょぞめ) 御所五郎蔵

2019年の團菊祭で上演される曽我綉俠御所染(そがもようたてしのごしょぞめ) のあらすじと見どころをご紹介します。 ●元治元年(1864年)江戸市村座で初演。 ●作者 河竹黙阿弥 ◆登場人物 御所五郎蔵(松也) 元は陸奥国大名浅間巴之丞に仕えていた須崎角弥。腰元…

絵本牛若丸 尾上丑之助初舞台

團菊祭五月大歌舞伎が、5月3日に初日があけます。 團菊祭というのは、名優である九代目市川團十郎と五代目尾上菊五郎をしのんで行われ、毎年5月に團十郎と菊五郎の得意としていた演目がかかります。 今年も、昼の部で成田屋の「勧進帳」、音羽屋の「め組の喧…

四国こんぴら歌舞伎 金丸座に行く その4 昼の部夜の部振り返り

その3金丸座の魅力 から続きます munakatayoko.hatenablog.com こんぴら歌舞伎、駆け足で振り返ります。 昼の部は「義経千本桜のすし屋」と「心中月夜星野屋」。 グーっと来ちゃうすし屋のあとに、お腹を抱えて笑える星野屋で打ち出し。気持ちよくスッキリ…

四国こんぴら歌舞伎 金丸座に行く その3 金丸座の魅力

四国こんぴら歌舞伎 金丸座に行く その2 観劇までの巻から続きます。 munakatayoko.hatenablog.com 金丸座の魅力はいくつかあります。 日本に現存する最古の芝居小屋であること。 中村吉右衛門、澤村藤十郎、中村勘三郎の3人が1984年にテレビの収録で、使わ…

四国こんぴら歌舞伎 金丸座に行く その2 観劇までの巻

四国こんぴら歌舞伎 金丸座に行く その1 リムジンバスにご注意!の巻 から続きます munakatayoko.hatenablog.com さて、その2です。なんとか琴平にたどり着きました。 琴平は、どんな場所だったでしょう。 苦労して着いた甲斐あって、そこは桃源郷のようなと…

四国こんぴら歌舞伎 金丸座に行く その1 リムジンバスにご注意!の巻

日本最古の芝居小屋。四国の金丸座。歌舞伎ファンであれば一度は訪れたい場所の一つです。 私も今年初めて行ってきました。 金丸座に着くまでに、みんな!これだけは注意して!という事案が発生したので、(私だけかもしれませんが) 注意喚起のため、恥を忍ん…

インバウンド歌舞伎ツアー 開催

昨日は、tabicaの歌舞伎ツアーで、カナダ人のお客様3人をご案内してきました。 あけましたー。 通訳さんはついてますが、前回の反省を生かし、少々英語を準備しておきました。 前回の反省というのは、通訳がいるのでまったく安心しきって、英語のえの字も準…

平成代名残絵巻 おさまるみよなごりのえまき

みなさんこんにちは。 4月の歌舞伎座も明けました。 あけたー! さて、平成のあとの元号が「令和」と決まりましたね。 4月歌舞伎座では新作「平成代名残絵巻」がかかります。 昼の部最初はこれ。 源平になぞらえて、平成の世を終え来たる新たな時代への期待…

女鳴神

3月の歌舞伎座。昼の部最初の演目は予習不要の肩ひじ張らずに楽しめる「女鳴神」です。もともと歌舞伎十八番に『鳴神』という作品があります。この主人公の男女が入れ替わった作品です。 ・登場人物 鳴神尼 片岡孝太郎 雲野絶間之助 中村雁治郎 ・あらすじ …

3月の歌舞伎一幕見ツアーは、3月20日に開催♪

2月が千穐楽を迎えました。 昼の部も夜の部も素晴らしかったですね…。 昼の部をもう一度観たいと思いつつ、それはかなわず。夜の部は千穐楽に2回目を幕見で通しで観ることができました。 待ち時間なし。通しで買えば寒い思いもせず、楽々ゲット。 吉右衛門の…

地口行灯と尾上辰之助三十三回忌追善狂言 2019年2月歌舞伎座

2月の歌舞伎座は、いつもとちょっと違う雰囲気です。 木挽町広場、歌舞伎座内部、特に3階に地口行灯が灯されています。楽屋にも灯されているそうですよ。 何とも言えずいい雰囲気です。地口行灯というのは、祭礼のときに飾られる行灯で、要するに駄洒落と絵…

文楽「鶊山姫捨松(ひばりやまひめすてのまつ)」と「壇浦兜軍記 阿古屋琴責の段」

昨日は、文楽第3部「鶊山姫捨松(ひばりやまひめすてのまつ)」と「壇浦兜軍記 阿古屋琴責の段」を観てきました。 今月は、3部制なので、時間も短い。「せわしない」と感じる方もいるかもしれませんが、心身ともに楽で、お財布にも優しいので、初めての方に…

阿古屋 壇ノ浦兜軍記より

昨年はずいぶんと阿古屋が話題になりました。12月の歌舞伎座で、玉三郎・児太郎・梅枝と3人が日替わりで演じました。今まで、玉三郎しかできないと言われていた難しい役「阿古屋」をついに、若い世代に継承するという試み。次代への継承という意味でも、興行…

熊谷陣屋 一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)

熊谷陣屋は、毎年のようにかかっている人気の演目です。「のように」と言いましたが、今調べてみると平成になってからだけでも、昨年の2月までで43回もかかってる! このほかシネマ歌舞伎にもなっていますので、見たことがある方はかなりいるのでしょうね。…

1月の幕見ツアー開催しました。

こんにちは。宗像陽子です。 今年の最初の投稿で 「役者の皆様のご健康をお祈りしつつ、私も元気に体調管理をしつつ、観劇をし、さらに皆さんに歌舞伎の楽しさをお教えし、かつ教えていただければと思っております。」 なんて書いたにもかかわらず、先週風邪…