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「親子で歌舞伎を楽しもう」munakatayoko’s blog

あなたとお子さん。あなたとあなたの親。親子で歌舞伎を楽しめば、すばらしき日本の芸能も継承されていくのではないかな。

英語による歌舞伎の情報サイトオープン

英語による歌舞伎の情報サイトがオープンした。

英語による歌舞伎の情報サイト「Kabuki Web」がオープン | 歌舞伎美人(かぶきびと)

 

私も実は英語の重要性をひしひしと感じており、昨年秋より英語を再び学び始めた。最終的に東京オリンピックのころまでには、一幕見のツアー客に外国の方がいらっしゃってもノープロブレムよ!と言いたい。

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と書いてみた。と書くからには相当の英語力がありそうだが、全くない。

全くない。全くない。

昨年秋より英語を学び始めたのは本当だが、NHKのラジオ基礎英語1を聞いているだけである。

夫がずっと英語を勉強し続けているエライ人で、「お前はNHKの基礎英語1からだろうな」と指定してくれ、ストリーミングというiPhoneでいつでも先週の番組を聞けるサービスを教えてくれた。

 

基礎英語1ですよ?全く初歩の初歩。一度聞いてみて

「どう?これならわかるでしょ?」と言われたけど、わからなかった。

夫も軽くショックを受けているようだった。

「コレデモダメカ…」みたいな…。

 

月曜から金曜までの5日。一回15分。お手頃である。

 

10月からはじめて未だひとつも覚えられない。

年末にキルギスから帰国した娘に「英語やってんだー」と自慢したところ

「じゃ、昨日覚えたこと教えて」と言われて、言えなかった。

 

「ひどい!ひどすぎるよおかあさん。今日は、これを絶対覚えよう!という気概を持ってひとつでも絶対覚えようという気はないの?」

 

と言われた。そうか。そういう気概がなかった。

一回聞いても、すぐ忘れちゃって全然頭に入らない。

昔は、覚えようとしたら、10回くらい読みながら暗記して、書いて暗記してとやれば覚えられたよな。確かにそれだけの努力はしていないな。

 

というところに気づくまでに3ヶ月たった。

ちょっとこのペースだと、東京オリンピックには間に合いそうもない。

 

とりあえず、基礎英語1を毎日やって、昨日やったことをスラスラっと言えるようになる。それが今年の目標のひとつかな。あんまりガツガツやりたくはない。ほかにもやらなくちゃいけないことはたくさんあるから。毎日短時間でさらっとね。やりたいんだけれど。

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英語カテゴリーでは、このひどい英語との奮闘を書いていきたい。

 

 

 

【歌舞伎ツアー開催】「大津絵道成寺」の一幕見&歌舞伎座ギャラリーなど

今日は歌舞伎ツアー、4人参加していただきました。

スケジュールは、こんな感じ

11:00 集合 歌舞伎の話、今日の演目の筋や見所についてレクチャー

11:15 一幕見チケット売り出し開始・購入

歌舞伎座のまわりをブラブラして、歌舞伎俳優の行く店などを案内・木挽町広場案内・チケット購入場所・コツなどレクチャー・弁当購入

12:05~歌舞伎座前集合 中で軽く昼食

12:30~13:30 一幕見観劇

13:30~14:30 歌舞伎座ギャラリーで遊ぶ 

歌舞伎座ギャラリー4階にまわり、質問などを受けつつ

15:00前解散

 

観た一幕見は「大津絵道成寺」です。

京鹿子娘道成寺というのは踊りの演目。これを下敷きにして
この踊りに「大津絵」から飛び出してきた登場人物をかぶせたもの。

というとむずかしくて訳がわかりませんが、

ベースがあって、そこにキャラクターがどんどん入ってくる。

「つまり、『白鳥の湖』に出てくるのが、ミッキーとかプルートとかドナルドで、それを全部愛之助がやるんです」って説明をしたんですけれど、概ね間違っていないかと…(^_^;)

 

舞踊で1時間ですが、引き抜き(パッと衣装が変わること)あり、早替わり(短時間に全く違うキャラに変わる)ありで本当に楽しいですね。

お正月にピッタリ。

 

ベースの京鹿子娘道成寺

大蛇に鐘を焼かれて鐘がなくなっていた道成寺に、鐘が奉納されることになり、鐘供養が行われる。白拍子の花子が道成寺を訪れて舞を披露するうちに、鐘に飛び込み蛇になって現れるという1時間ほどの踊りです。

特に内容がむずかしいことはなく、修業中の僧たちとの楽しい問答などがあったり、花子の引き抜きが何回かあって、見ていて飽きません。

 

とはいえ、何回も見ていると観客に飽きられるということで、いろいろなバージョンができてきました。

二人道成寺や昨年12月に行われた五人道成寺。そして今回のバージョンが絵から飛び出したキャラ達が縦横無尽に駆け巡る「大津絵道成寺」です。

 

愛之助丈の、早替わりにやんやの大喝采。藤娘の女形よりは、座頭や船頭の方が生き生きのびのびしているように思えました。

 

そして軽やかに楽しそうに踊る犬の種之助君と、声がよく通り、腰がしっかり安定している弁慶の歌昇兄弟が、とてもよいですね。ホント応援します。

 

昔の大津絵道成寺youtubeで探してみたんですけれど、犬は女形(つまりメス犬?)で、全然動きが違ったので、今回の元気な犬の種之助くんは新鮮!

 

押し戻し(怨霊や妖怪が花道から下がろうとするのを舞台へ押し戻すこと)は染五郎丈の矢の根の五郎で、バシッと決まりました。

 

楽しく観たあとは、歌舞伎座ギャラリーにて遊びます。一旦歌舞伎を観たあとに「なに、あの衣装重くないの?」とか「あの音はどうなっているの?」なんて興味がわいてから歌舞伎座ギャラリーに行くので、いろいろと解決しつつ、体験もできて楽しいですよ。

 

 4人の参加者に来ていただいたので、5人でワイワイとなごやかに楽しくツアー終了でした。

参加してくださった皆様、ありがとうございました。

 

来月は、どれにするか悩むなー。

 

 

 

 

 

一幕見ツアーを始めました

あけましておめでとうございます。

昨年秋より、TABICAさんの街歩きガイドを始めました。私はもちろん歌舞伎ツアーです。

私は、歌舞伎をみたこともない人や、う~ん、ご無沙汰!の人にもっと歌舞伎を楽しんで欲しいなあ、もっと歌舞伎ファンを増やしたいなあと思って記事を書いていますので、そういう人のためのツアーです。

「通」の人には「知っていることばかり」のツアーになります(^_^;)

一幕見を観て、歌舞伎座ギャラリーで遊んで、歌舞伎座の周りをぐるっと回って歌舞伎俳優のおすすめするお店などを教えて、木挽町広場をご案内する。それから、チケット売り場なども教えています。一幕見と一般の席ではチケット売り場から違いますからね。

 

一幕見というもので歌舞伎をみようとしたのに、チケットの買い方などで結構戸惑ってしまい、結局見損なったという人も多いのです。

 

ツアーの詳細は、初日が始まったら一幕見のスケジュールが発表になりますから、それでスケジュールをたてて告知し、2週間後くらいに実施という流れです。

 

1月は、今週金曜1月20日に「大津絵道成寺」を観ます。これはもう歌舞伎の楽しさがてんこ盛りなので、初心者でも外国人でもお子さんでも楽しめますよ。ぜひ、ご参加ください!

愛之助さんが奮闘、5役に早替わりします。瞬きNGで楽しみましょう~。

 

参加希望のかたはこちらからどぞ!

【歌舞伎】お気軽に楽しむ歌舞伎ワールド。もっと歌舞伎を観て、知って、遊ぼう<街歩き> | TABICA

 

国立劇場 通し狂言 仮名手本忠臣蔵を観る 大序から四段目まで

国立劇場仮名手本忠臣蔵を観てきました。仮名手本忠臣蔵は、10月から12月まで3ヶ月かけて通しで行われるということで、私も気合が入っております!

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仮名手本忠臣蔵」は、ご存知松の廊下で吉良上野介に切りつけた浅野内匠頭切腹となり、家老大石内蔵助と47人の家来が仇討をするという実話をもとに書かれた物語です。

 

一日通しでもなかなか全てはできないということで、今回は、3ヶ月に分けてすべて上演するというチャレンジですが、国立劇場に拍手を送りたいです。

 10月は、初段から四段まで。

仮名手本忠臣蔵が長く人気作品であることを再確認できるすばらしい内容だったと思います。

 

実は、私小学生のころ、昼夜通しで仮名手本忠臣蔵を観て以来の歌舞伎ファンなのですが、小学生にも楽しめることは、今回観て本当に納得しました。

 

開演前に口上人形が配役を紹介するので、今から観に行く方も必ず10時45分にはお席につかれることをおすすめします。開場10時15分

 

大序は、登場人物は首を垂れたお人形の体。浄瑠璃で人物が紹介されると息を吹き込まれて人になっていきます。

 

小さい頃みた「ぶーふーうー」はここから来ているのかなあ…。大好きな演出です。

 

善悪がはっきり分かってわかりやすいのが忠臣蔵の魅力の一つ。

 

いやらしい高師直左團次)、薬師寺次郎左衛門(彦三郎)はこれでもかこれでもかの、いやなやつ。

何年か前と同じく、あれだけいやらしい左團次が四段目では石堂右馬之丞を演じ、すました顔で慈悲深い役人を演じるのもまた楽し。

 

さあこれからどうする!の大星由良之助(幸四郎)、けなげな力弥(隼人)らが生き生き。

 

そして、今回はふだん滅多に上演されない二段も上演されています。

主人思いであるばかりでなく、主人の性格をとことん知り尽くしている賢い加古川本蔵(團三)、その機転が塩冶家に禍をもたらす経緯がよくわかります。

最初は桃井若狭之助が高師直に挑発されていたはずなのに、いつの間にか塩冶判官がいびられるようになっていくその伏線なので、二段は結構大切ですよね。力弥の許嫁小浪は、加古川本蔵の娘でもありますし。

 

個々の俳優さん。個人的な感想でありますが、

桃井若狭之助安近(錦之助

とても美しくて品がありよかったです。パンフレットによれば「恥辱を受けて頭に血が上っていますが、大名としての風格を持たなければいけません」とありますが、そのとおりの演技でした。

 

力弥(隼人)小浪(米吉)

「日ごろゆかしい力弥さま。会わばどう言おう。こう言おうかいな」と初々しい小浪の恥じらう様のかわいいこと。そして力弥と

「じっと見交わす顔と顔。互いの胸に恋人ともののえ言わず、赤面す」(違うかも)

そのかわいらしいこと。振り切る力弥のまた凛々しいこと。

 

「じっと見交わす顔と顔」というのは、一力茶屋でも出てきますね。2回使われるのでしょうか?はじめて知りました。間違っていればご指摘ください。

 

塩冶家家老 斧九太夫(錦吾)と原郷右衛門(友衛門)

桃井若狭之助の家老が機転をきかせて賄賂を送ることで、結果的に主を救ったことを知り「うちだって金銀を持って行っていればよかったのに、気のきかない!」と責める斧九太夫と「金銀でこびへつらうのは武士ではない」と口論する原郷右衛門。私がいけないのよと後悔する顔世…。泣けますね。

 

そして、切腹の場面。「由良之助はまだか」の声に力弥の

「未だ 参上…つかまつりませぬ!!」

今回は2回でした。

 

国立劇場の奥行の広さを生かした演出もまたよかった。

最後の城明け渡しの場では、最後に由良之助がなんども城を振り返りますが、次第に遠ざかっていく城が効果的でした。

 

10月は城明け渡しの場まで。次の場まで1ヶ月空くのでは消化不良になるかと思いましたが、全然そんなことはありませんでした。

 

通常ここまでだと、まだ芝居はまだ終わりませんから「まだまだこれからだ!」と気合が入って、この場面でアドレナリン全放出とならない(しない)のですが、今回はここで終わりなので、

「うおーーー!」と大放出!(私が…笑)

 

「山科にて再会。それまでは隠密に、隠密に。

無念の涙、ハラハラハラハラ 」

の大星由良之助に

「承知つかまつった。1ヶ月後、山科にてまたお会いしましょうぞぉ!」と心の中で叫ぶ私でありました。

 

全く書き散らしで申し訳ございません。これ以上日にちをあけると書けなくなるので、とりあえず書き散らかしました。

 

※彦三郎さんは、少し足を引きずっておられました。包帯が見えたような気がするのですが、お怪我でしょうか?無事に公演を終えられるよう祈念いたします。

【文楽】寿式三番叟・一谷嫩軍記を観る

 今月の文楽は、国立劇場小劇場にて一谷嫩軍記を通しで上演しています。私は2部の、寿式三番叟・一谷嫩軍記(弥陀六内の段、脇ヶ浜宝引の段、熊谷桜の段、熊谷陣屋の段)を見てきました。

 

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 寿式三番叟は、国立劇場50周年の祝いということで、めでたく楽しく演じられました。

 

一谷嫩軍記といえば、熊谷直実が敦盛の首と偽って、自身の子ども小次郎の首を切ってしまう悲劇です。当初自分の子どもが死んだと思って嘆く藤の局と小次郎の母相模の立場が逆転するところも、知っているだけに「おいおい、余裕なのは今のうちだよ」と声をかけてあげたくなってしまいます。

 

だから、頭の中で「今日は悲劇だぜ~」と脳内シュミレーションで臨んだのですが、意外とコミカルな場面も多く、楽しめました。ほっとする笑いの部分を、ちゃんと入れてくれるのですね。そのせいで、そのあとの悲劇がより際立つという部分もありますけれど…。

 

コミカルというのは、常にはあまり上演しないのでしょうか、脇ヶ浜宝引の段のことです。のんきにぞろぞろと出てくる百姓どもと、侍とのやり取りが楽しめます。若干長いけど(笑)。

 

楽しいけれど、これめっちゃ義太夫泣かせではないでしょうか。なにせ出てくる百姓は、雀忠、びしや五、喉たん、歯抜け与、吃又、石弥陀、茶碗五郎、釣りいぼ、総〆十、という面々。名前からわかるように、歯が抜けている人とか吃りの人とか、喋り方に癖のあるやつばかり、それに加えて、敦盛、娘小雪、藤の局、女房お岩、石屋(実は弥平兵衛宗清)と登場人物多っ!

石屋(実は弥平兵衛宗清)なんて、「今は庶民のふりしているけど、本当は武士だからね」という雰囲気をそこはかとなく出さないといけません。

 

これを全部ひとりの義太夫さんが、声を変えて演じます。す、すごいです。

 

この百姓どもが、「これまで平家の領地に住んだご恩のため、何と一働きせうぢゃないか」と追っ手の梶原景時配下の郎党相手に、ぶんぶん鋤鍬をふりまわしてやっつけるんです。

 

そして運平という追っ手をついに殺しちゃうのですが、そこの描写はこうですよ。

 

運平を追っ取り捲き、投げたり、踏んだり、蹴飛ばしたり、つめつたり、噛んだり、こそぐったり、かいたり、なめつたり、ひねつたり、ついたり、ゆさくつたり、ひつぱつたり、よつてかかつてうち叩く 急所にや当たりけん(ここで、チーンの効果音あり笑)『ウン』ともなんともいはずに白眼をぐつとむいて死してんげり」

 舞台では、百姓どもがリンチ…(^_^;)

そして、急所にあたって死んじゃったんです。ここは、もちろん義太夫なんで、今みなさんが読んだように、ズラズラと30秒ほどで読まれるわけではありません。

 

そのあと、本当に死んでいるかどうかなど、延々と続くのですが、それは略します。

 

でも、この段に関しては、小学生の男の子でもとても喜びそうですよ♪

 

さて、本日のセクシー文楽はこちら!ヽ(´▽`)/

 

小雪平重盛の娘)は、イケメンの若衆(敦盛)に恋をします。

戸をほとほとと叩く音(ほとほとと叩くって、面白い表現ですね!)

来てくれたみたい!と喜び勇んで 胸せかれ

「顔は上気の恥ぢ紅葉、差し俯いてもぢもぢと、」っていい感じ♪

 

もじもじと紅葉をかけていますね。

 

そして、もじもじしていないで、やっちゃえやっちゃえと、無理やり部屋に二人きりにした下女お岩。

 

無理やりにおしやり突きやり後ぴっしゃり

『ああ、世話やの、どうやらかうやら首尾なつた、これから休もとままなれど、たつた一重の壁越しに隣の餅搗き聞くようで、ねられそむない夜さりぢゃ』

 

とぼやくのです。

 

結局餅搗きは聞かれず、ふられちゃうのですけれど、「餅搗き」って!ヽ(´▽`)/

 

さて、下女のお岩とは違って、藤の局、相模はさすが品があって所作が美しいです。

身をよじっても、体勢が崩れても、斜めに体を入れるから決して大股開き、どーんみたいなことにはならないんですよね。

 

ちょっと思い出しました。リオ五輪の閉会式で和服を着つつも、旗をぶんぶんふりまわして大股開きになっていた人のことを…。

旗を渡したあとも(土砂降りの中、気の毒ではあったけれど)外股になっていたあの人のことを…。

 

ちょっと体を斜めにしてみたり、内股にすることでもう少しかっこよくなったのではないかな…などと、思いを馳せ、ぜひあの方には文楽を一度見て、人形から所作を学んで欲しいものだななどと、ふと思ってしまったのでした。

 

さて、今回の文楽は9月19日まで。ぜひみなさんも楽しんできてくださいヽ(´▽`)/

あ。そうそう。お弁当は、2部が始まった時点で、すでに少ししかありません。中の「十八番」で食べるか他で調達してきたほうがよいかもしれません。

焼き鯖寿司は、小さめの焼き鯖寿司が4つ入っていて美味しいです。満腹にならなくてよいかも。

 

 

 

歌舞伎座9月秀山祭:夜の部に行ってきた

1日に、9月の歌舞伎座秀山祭・初日に行ってきました。夜の部。大変美しいです。

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演目は、吉野川 らくだ 元禄花見踊 の3つです。

毎年9月に行う秀山祭ですから、季節にこだわりすぎると演目が限定されてしまうからでしょうか。「吉野川」も「元禄花見踊り」も春の演目なので、ちょっと違和感あります。

 

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▲緞帳も秋と春がいりまじり…

 

けれども、ぶつくさ言っていたらFBのグループの方が玉三郎さんの公式サイトを教えてくれました。そちらの玉三郎の今月の言葉によれば

 

この9月のまだ残暑の有る時に桜の演目が二題続きますのも皆様にお恥ずかしい気も致しましたが、会社とも相談しまして「今の時代には華やかなものがよいだろう」ということになり季節外れの桜二題でございます。

とのことです。玉三郎公式サイトより。もうぶつくさ言いません!笑

 

さて、この秀山祭・夜の部で、もし初めて歌舞伎を観に行く人、一幕見で見るのなら、私は「らくだ」か、「元禄花見踊り」をおすすめしたいと思います。

 

 

明るくて、楽しめる「らくだ」は、「え?こんなものも歌舞伎なの?」と意外な新鮮さを感じさせてくれるでしょう。元は落語で、仲間が死んだことをいいことに「お酒と煮しめを大家に出させよう」という遊び人(松緑)。使いにやらされる小心者のクズ屋(染五郎)とケチな大家(歌六)とのやり取り、遺体(亀寿)が動くのがおもしろい。

 

今回は吉野川が重い芝居。花見踊りが美しい踊り。その間にあって、ほっとできて、楽しい芝居がこの「らくだ」。観客のみなさん、本当に心の底から楽しんでいましたね。

 

松緑、初日でまだちょっとセリフがついていなかったですけれど、次第にべらんめえ調にも油がのってくることでしょう。松緑は、私は好き嫌いというより、応援しているんです。おじい様の松緑もお父様の辰之助も好きだったので、頑張って欲しいなという思いです。

 

死体を踊らせて、大家を脅すというとんでもない奴なんですけれど、どこか憎めない。死体の踊りも見ものですが、めでたく(?)酒をゲットし酒盛りをしていると、小心者のクズ屋が酒癖が悪くて次第に人が変わってきて…という、おもしろい芝居です。

 

貧乏長屋の話ですから、汚い衣装に崩れかけた長屋という舞台で、美しさには欠けますが、「なんだ!歌舞伎ってこんなに楽しいんだ!」とわかってもらえるのではないかと思います。

 

いえいえ、せっかくの歌舞伎なのだから華やかで綺麗なものを観たいと思うなら、「元禄花見踊り」をぜひ!本当に美しくて、玉三郎の美しさ、元禄の男たち、女たちの美しさに酔ってしまいそうです。

幕が開けると、上からチラチラと桜吹雪。そしてその下に玉三郎。これだけでもう,ヤラレマス。

 

玉三郎もいい意味で、力が抜けている感じで、ほかの皆さんと楽しんでおり、とても美しかったです。ちなみに、「らくだ」で遺体役だった亀寿が、こちらの舞台では、いと美しき元禄の男として、たおやかに踊っております笑。

 

この踊りは、私は初めて見ましたが、昭和30年4月、平成9年3月、21年9月、24年3月、と最近よく演じられているんですね。9月は2回目なんですねえ。

 

 

特にストーリーもないので、外国人の方や、綺麗なものを観たいという人におすすめです。一瞬のうちに衣装がかわる「引き抜き」を見ることもできます。

 

 

さて、吉野川に戻ります。

美しい舞台でした。私は3階席の一番前でしたので、両花道のやりとり、舞台上の脊山、妹山の掛け合いなどがとてもよく見えました。

 

吉野川というのは「妹背川婦女庭訓」の三段目です。

歌舞伎版ロミオとジュリエットとも言われ、仲の悪い家同士の子どもが愛し合ってしまうのですが、政治もからんで悲しい最後を迎えます。

 

吉右衛門=大判事清澄 染五郎=久我之助 定高=玉三郎 雛鳥=菊之助 という豪華布陣。4人ともすばらしかったです。

吉右衛門は、やっぱりこういう役が堂々としていてすばらしいです。吉右衛門のためにあるような役でした。2月に籠釣瓶を見ましたけれどやっぱりこちらのほうが、断然合っている。

 

そして玉三郎。母親定高役ですが、その苦悩、悲しみなど表現力が凄まじく、グサグサきます。

 

哀しく、楽しく、美しく、満足の夜の部でした。

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パンフレットも美しい

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お土産は聖護院八つ橋の歌舞伎座バージョン。ペロンと紙を丸筒のまわりに貼ってあるだけでしたけれど(笑)。

 

藍摺絵について

 藍摺絵って、知っていますか?

浮世絵といえば、豪華絢爛なイメージですが、藍一色または、ほかにちょっとだけ色を加えた浮世絵が藍摺絵です。

 

一色なのに、ほかの豪華絢爛な浮世絵に遜色のないスタイリッシュでクールな浮世絵です。

この藍摺絵について、maicoというサイトで書きましたので、ぜひご覧ください。

maico.maihada.jp

記事の中にある藍摺絵は、ボストン美術館所蔵のもので、6月5日まで渋谷の東急文化村の「俺たちの国芳 わたしの国貞 展」で展示されています。

 

ほかの展示されている浮世絵もとても興味深いですよ。あと何十年も見ることができないものも多いと思います。

 

伊藤若冲も見たいけれども、混雑は嫌だなあと思っているかたは、渋谷のクニクニ展に行かれてはいかがでしょう。